決勝

なんとも言えないポジションからのスタートですが、前回の実績も踏まえスタートドライバーはあずーらに決定。

スタートはルマン式で、1名がドライバーに駆け寄りタッチされた者からスタートという方式。

チーム平均年齢20.1歳という驚異的な若さを生かして抜群のスタートを決められたのですが、奇しくも同士討ちの形になりヒヤッとしたスタートに。

ちょっとペナルティも覚悟しましたが、まぁなんとかセーフでございました。スタートだからかな。

あずーら必死の頑張りで5位までポジションを上げ周回を重ねました。

順調に好調なマシンで周回を重ねる中、そろそろピットのタイミングが近づいてきました。

ピットに関するレギュレーションは単純で、「30分以上走行してはいけない」というだけ。

したがって、全チームそのレギュに抵触しないよう20分~を目処にピットに戻ってくるわけです。

しかし、同時にピットインしてしまってはカート交換の際にロスが生じてしまうため、如何に他チームと重ならずピットインができるかが肝。

1回目のピットは少し早めの27分でピットインをさせたため、いち早く呼び戻したチームやギリギリまで引っ張ったチームに重ならずスムーズなピットとなりました。

2スティント目はガヤルドさんが担当。

しかしこれが大外れカート。

ピット後は4位だったわけですが、コース上で抜きに抜かれ6位まで後退。

助っ人エースベテラン初心者(自称)ドライバーのガヤルドさんをもってしてこの結果は、相当に厳しかったはず。

(察するに)相当不満なスティントだったようで、ピットに戻してカートを交換して欲しかったようでした。

うーん、これは可愛そうだなぁ。タイムも悪いし、ピットに入ってカートを替えようか・・・

これまでの自分ならストラテジーをコロっと変えてそう対応していたと思います。

とはいえ、抜かれてもこのタイムで走ってくれてさえいれば、ピットに入るほうが損だと自信を持ってレースを見ていました。

というのも、今回はエクセルでターゲットとのラップタイムを比較し、タイム差からどこまで引っ張るのならピットに入った方が得なのかを計算しておりました。

その結果、抜かれはするけどピットに入れたほうがより損(カート交換後一周3秒以上速く走れれば得)とわかったため、ドライバーには苦しい思いをさせてしまいましたが、そのまま走ってもらいました。ゴメンナサイm(_ _)m

早めのピットでカートを替えることを渋った理由はこれだけではありません。

もう1つには、「1スティント30分が上限」というレギュレーションが関係しています。

この単純なレギュをもう少し違う視点から見てみると、8時間(480分)のレース、上限の30分スティントで走り続けた場合は、480÷30=16(スティント)、しかしこれだとギリギリすぎるので17スティント(16ピット)が最小(義務)ですよ、とわかります。

これは昨年の上位チームのリザルトを見ていて気づいたのですが、その多くが最小の16ピット・17スティントで刻んでいたのです。

それに気づいた私は、「あ、こうしないと勝てないんだな」と思ったため、絶対に16ピット以上増やしたくはない、よほどのことが無い限りは16ピットでいこう、と決めていました。

したがって、早く呼び戻してしまってはスティント数が増えてしまうため、17スティントでいけるギリギリのところまで引っ張って(でも少し早めに)ピットに呼び戻しました。

また、ライバル勢がこの後一斉にピットインしてきたため大幅にロスし、その結果2位でコースに復帰することができました。

この後もアタリカートを引けたり、ハズレカートを引いてしまったり色々ありましたが、ドライバーの頑張りやノーペナルティであったこと、17スティントの信念を貫いたことで、無事に3位という結果を掴むことができました。


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