どうも、めんたいです。
前回から始まったクソつまらない企画、「めんたいの持論」。
早速ですが今日は第二回、レギュレーションとBoPについて語らさせてください。
えぇ私は暇ですとも。ただし皆さんにこんなつまらないもの読んでる暇あるんでしょうかね。
書いてないことを「読む」のがレギュレーションを理解すること
「レース」を「レース」として成立させるために欠かせないのはレギュレーション。
これが機能していなければレースはただの「暴走会」と化し、秩序のないただの喧嘩となってしまいます。
もちろん良いレギュレーションがあっても、参加者の一人でもレギュレーションを読んでいなければ、その者が損をするだけではなく、レース全体を破壊してしまうこともあります。
したがって、レギュレーションをよく読むことは「レース」に参加するために必要不可欠なことです。
では、レギュレーションを読めばそれでいいのか。
レースに出るだけならそれでいいと思います。
ただ、勝ちたいなら話は変わってきます。
レギュレーションは人間が作る以上「隙」というものがあるのです。
基本的にレギュレーションは「してはいけないこと」「しなければいけないこと」という観点で定められることが多いですが、「してはいけない」とも言っていなければ「しなければならない」とも言っていないことがほぼ必ず存在します。
要はその「隙」を見つけることで、困難な状況を打破できる可能性があったりするのです。
もちろんその隙すべてが自分にとって役立つとも限らないのですが、手札は多いに越したことはありません。
その行間を読んで初めてレギュレーションを「理解した」と言え、理解して初めて「ストラテジー」を組むことができると私は考えています。
そんなグレーなことやっていいの?と思う方もいるかもしれません。
しかし主催者はそれを実行されることで初めて「隙」に気づくことができ、あれこれ思考することで更に質の高いシリーズになっていくわけです。(あえて隙を作っている場合もあるが)
質の高いシリーズ戦は参加者も集まりやすいですし、何より盛り上がって楽しいですよね。
なので、出るからにはそのシリーズを更に盛り上げるお手伝いをしたいと思いますし、その為にはそういうこともどんどんやっていいと思います。私が主催の側でも立場は変わりません。
そして、「ダメ」とも「いい」とも言われていないのだからペナルティなどを心配する必要もない。書いていない側が悪いのだから制裁をもらう義理もない。
ライバルチームは「卑怯だ!」って思うかもしれませんが、レギュレーションの行間に「書いてあること」なんですから、読んでいない側が悪い、と私は思います。
いやいや、実行しなくてもそっと教えるだけじゃ駄目なのか?って?
いいえ、それが一番親切だと思います。
とはいえ、誰も気づいていないかもしれない魔法のカードを出せば、見ている側は「なるほど」と盛り上がりシリーズにとってプラスだと思いますし、自分たちもレースが有利になってプラスですからね。
そこまでして勝ちたいか!と言われそうですが、(超実力差のある凄腕ドライバーでもいない限り)そこまでしないと勝てないのがレースではないでしょうか。
ここまでの意見については賛否が分かれそうですが、個人的に「これはやっちゃダメだな」というライン引きはしていて、それは「ライバルに直接迷惑がかかる」こと。
例えばフラッグという概念がないレギュレーションの場合、ラップダウン(いわゆる青旗が提示される場面)でも譲らないだとか、走っているライバルに対しPSメッセージを送りまくって気を散らせるとか。
そういう「ライバルに直接迷惑をかけて自分が利を得る」ような隙の突き方はしないようにしています。
あくまでもレギュレーション上で「自分」vs「運営」の勝負をするように心がけているということです。
その結果間接的にライバルが迷惑するかもしれませんが、その可能性はこっちにもあるわけですし、そこはお互い様だと思っています。
究極に公平なBoPは「みんなでおててつないでゴール」
レースでよく話題になるのは「BoP」、すなわちバランス・オブ・パフォーマンス。
日本語に訳して分かる通り、マシンの性能差の均衡を図って定められる性能調整のことです。
これが「あっちに有利だ!」とか「こっちに不利だ!」とか言ってよく揉め事の火種になったりします。
しかしながら、性能や特性に全く差がない、つまり究極にBoPが機能した世界でレースを行ったとして得られる結果は「みんな同時にスタートして同時にゴールする」なのではないでしょうか。
逆にこれでゴールしたときに差があったら、性能調整が機能していないじゃないか!ってことになりません?
まぁなぜ揉め事が起こるのか、という話をするのなら、その差があまりに極端だったりするからなわけですが、どうしてもっと均衡化を図れないのでしょうか。
そもそも、「差」は車だけに拠るものなのでしょうか。
同じ車でレースをする「ワンメイクレース」について考えてみましょう。
これなら同じ車なので性能や特性も全く同じ。いわばBoPが完璧に機能している(そもそも必要ない)世界です。
でも、ゴールするときには必ず差が生まれ順位が割り振られます。
どうして同じ車、すなわち同じ性能なのに差が生まれたのでしょうか。
それは「ドライバーの腕」であったり、もしピットインが必要なレースであれば「ピット戦略」に差があるから。(リアルレースならマシンの調子とかもあるだろうけど)
これらの要素は当然BoP策定にも深く関わっており、Aというテストドライバーが乗った時はXとYという車はほぼ同じ性能(ラップタイム)であったとしても、Bというドライバーが乗ったときに同じ結果が得られるとは限りません。
Bというドライバーが乗ったらXの方が速くなるかもしれない、いやYの方が速くなるかもしれない。
あるいはコースが変わったらAとB、あるいはXとYで得られる結果が変わるかもしれない。
つまりBoPは再現性が低いものであって、「何か(誰か)」を基準として作られる以上、その環境と全く同じ or その人と全く同じクローンでない限り同じような結果は得られず、そもそもその基準の時点で差があるかもしれないし、更にそのマシンを使うドライバーの腕や作戦が絡んでくるので、これが積もり積もって極端な差になってしまうのです。
だからBoPを定めたり論じることは難しいことであり、したがってレースにおいてBoPの有利・不利を論じることほど無駄なことはありません。
その時間があるのなら、私がやるべきだと思うのは「相手の調査」。
これはリアルレースでは難しいことですが、グランツーリスモなどでは簡単な話。
ライバルが乗っているマシンにも乗ってみて、どんな素性の車なのか分析をすること。
そして、自分たちが使う車と比較してどこが強くてどこが弱いのか。
BoPに完璧など存在しないのだから、BoPがあったとしても絶対に何かしらの差があるはず。
その差を分析して、どう戦うか考えるべき、だと私は思います。
レースでコンマ数秒差で決着がついて盛り上がるのは、BoPが完全に機能していて性能差が全くないからではなく、マシンの性能差があってドライバーも違って作戦も違うのに最終的にはこれだけの差しかつかなかったのか!という驚きがあるからです。
そういう意味では、BoPは「マシン性能の均衡を図るもの」というよりは「レースを面白くするもの」という風に考えるのが適切かもしれませんね。
さて、今回はレギュレーションとBoPについてベラベラ語りました。
このシリーズに需要あるのかわかりませんが、また暇なときがあったらやります。
では。